ルビコン川を渡ったソニー

 イメージセンサーのトップ企業であるソニーセミコンダクタソリューションズと独Bosch社が、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転向けの車載カメラの共同開発で技術提携することで合意しました。ソニーグループにとっては、車載向けビジネスへの参入は、かなり思い切った決断であると言えます。ソニーの社内では、いつのころからか「人の命に関わる製品は扱わない」という不文律が語られてきたからです。

 時代の要請を鑑みて動く現在のソニーは、不退転の覚悟を持って車載向け事業に参入することと思われます。日経テクノロジーオンラインのコラム、テクノ大喜利では「ルビコン川を渡ったソニーの未来」をテーマに、車載向け事業に参入した先にある同社の未来について議論しました。