半導体技術の応用で病気の芽を摘む

 「難病の克服を目指す」をテーマにしたTelescope Magazine 第13号のエキスパート インタビューで、東京大学 大学院 工学研究科 マテリアル工学専攻の一木隆範教授のお話しを伺いました。記事は、「大病院の精密検査機能をダウンサイジングして、日常生活の中で病気の芽をいち早く発見」と題して掲載させていただきました。

 

 先生は、血液や尿など人間の体液の中に含まれるエクソソームと呼ばれる、遺伝子の構成物質である核酸を含んだ細胞外小胞を手軽に分析して、がんのような治療が困難な疾病を早期発見する技術を開発しています。病気の芽が大病へと進行する前に対処して、患者も助かるとともに、医療費も削減しようとする試みです。検査技術には、半導体の微細加工技術を応用しています。未来を感じさせるお話しでした。ご一読いただけると幸いです。