再発明という魔法の言葉

 近年のアップルが多用する「再発明」という言葉。とても便利で、よく練られた凄みのある言葉だと思います。新しい機器の価値を説明するのに、過去の機器を参照して説明できるため、消費者が新しさを感じやすいのです。過去の機器のエコシステムも根こそぎ継承しながらも、新しい時代を拓く雰囲気を漂わせすこともできます。


 iPhoneが登場した時、「本物のPDAが誕生した」ではなく、「電話を再発明した」と表現した点が、一気に普及させることに成功した素地になっているように思えます。アップルは日本に研究所を作って、家電も、家も、自動車も、インフラも再発明していくのかもしれません。日本の強い産業を根こそぎ継承してしまうかも・・・。